撫でればいいってもんじゃないのね

うちには猫が2匹いるのだが、性格が全然違う。


2匹は兄弟で、お金持ちのおうちで餌付けされていたにゃんこの子供だったそうで。
(野良猫の餌付けは結局処分されるかわいそうな猫を増やすだけで、よくないことです。参照「http://www.city.suzaka.nagano.jp/suzaka2/seikan/cat/eduke.php 汝の隣人のブログを愛せよ | LOVELOG」)
地域のボランティアさんが、根気よくそのお金持ちさんたちと交渉して、何とか地域猫(wikipedia:地域猫)にしようとしていたそうなんですが。
あまりに「びびりー」で保護するのが遅れ、一番売れ時の3か月を過ぎてから保護、里親募集ポスターを経てうちに来たのは4か月を過ぎてました。


来たときはほんとに憶病で。抱っこはおろか撫でさせてもくれない時期が4か月ぐらいつづきました。
たぶん、ちっちゃい時にいじめられたんだろうけど。
玄関のベルが鳴ると今でもダッシュで隠れる。暗がりに999の車掌さんのような目。もう一匹は……
手前のクッションの下でした。どんだけ怖いんだ。


それから苦節約1年。
ようやく、ここ最近甘え方をおぼえてきたようで、かわいさが爆発しているのだが。


茶白のほうはマイペース。
撫でられ好きで、ベッドに人がいるとぽんと飛び乗ってきて、ごろりと寝そべって「ここ撫でれ」。ひとしきり撫でられると「堪能したー。もういいです」とお気に入りの段ボール箱の中へ帰っていく。


黒白のほうはちょっと神経質。
撫でようとするとぱっとよける。抱っこもいやがる。よっぽど眠い時以外は、体に触られるのが嫌みたい。
でも、甘えたくないわけじゃない。お気に入りの「ひも」をくわえてきて「遊んで」。ひもを持ち上げてゆらしてやると、大喜びで飛び込んでくる。
忙しい時はちょっと相手して放っておくと、距離をとってすわりこんで、ゴロゴロいいながら前足をモミモミする。すごく甘えたがってる。
それでも、撫でようとすると逃げる。で、ひもを持ってきて「これで遊んでほしいの」。何度も何度も、ひもをくわえて持ってきて、体をすりつけてアピールしてくる。
それだけアピールするのに、撫でるのはやっぱり嫌。体をくねらせて逃げる。


黒白にとっては、ひもで遊ぶのが、撫でられるより気持がいいってことなんだろう。
若干わかりにくいけど。


前に飼ってた猫(就職するときに実家に預けたら返してくれない)もまた性格ちがったしなあ。


コミュニケーションっていうのは様々、ということの根っこの部分は、私はたぶんネコから教わったんだと思うです。